広島県支部お知らせ

お知らせ

日本野鳥の会広島県支部からのお知らせを掲載しています。
※過去の広島県支部からの知らせはこちら→ http://enagainfo.seesaa.net/

2025/02/17

図書館だより2025年2月17日

【寄贈本】

「山口県萩市見島の鳥類」

小林繁樹著・発行 A4判 297頁 2024年

   山口県支部からの寄贈。
   山口県萩市見島は、渡り鳥の移動のコースにあたることから、多くのバードウォッチャーが訪れることで名高い。観察された鳥類に関する報告も多く、日本野鳥の会山口県支部(1980)は1979年9月現在で40科157種を、武下(1993)は1993年5月現在で50科265種を報告している。近年の撮影機材の高機能化、図鑑類の充実、観察者の増加と相まって、観察記録種はその後、飛躍的に増加している。
   しかしながら残念なことにこれらの報告以降、山口県萩市見島で記録された鳥類目録の作成の試みは行われていなかった。そこで今回、今までの観察記録を整理することに加え、既往の資料も含めた山口県萩市見島で記録された鳥類の目録を作成するとともに、島内で繁殖する鳥類のリストと、見島での標識調査についても併せたまとめの報告になっている。
   



「鳥の落としもの&足あと図鑑」

小宮輝之監修 (株)カンゼン発行 A5判 157頁 2024年

   会員の石井鶴三氏からの寄贈。
   カンゼンが出版する小学校中学年以上対象の「鳥類学の世界」を面白く旅する図鑑シリーズの最新刊です。「鳥の落としもの」と聞いて思い浮かべるものと言えばまずは排泄物、そして羽毛、食べ物。そんなさまざまな落としものや足あとなど、鳥がその場所にいたことがわかるしるし(痕跡)のことを「フィールドサイン」と呼びます。このフィールドサインから鳥たちのくらしを考えてみようというのがテーマです。
   本書ではふだんは見過ごしてしまう鳥の落としものや痕跡の見つけ方、そこから読みとれる鳥の種類や生態、嗜好などについて紹介していきます。大半のページが「鳥たちの落としもの図鑑」と銘打ったきれいな画像の「落としものの数々」です。落とし主の姿と共に解説が加えられています。探鳥の前に眺めるだけでも勉強になりそうな1冊です。

2025/02/11

2024/12/25

2025年1月~2月の探鳥会開催について

↓ 2025年1月~2月の探鳥会の詳細はこちらから

図書館だより2024年12月24日

【購入本】

日本鳥類目録【改訂第8版】」

日本鳥学会編集 一般社団法人鳥学会発行 A5判 472頁 2024年

   原著論文5編
      今回の改訂第8版は、分子遺伝学の発展にともなう種の系統関係や交雑の実態についての新たな知見、コンピューター技術をつかった形態や音声などの分析、分布情報の地道な積み重ねを反映した新しいものになっています。
      なお本目録は禁帯出に指定しております。事務所内でご利用ください。
   


【寄贈本】

「特集 渡り鳥の環境文化学」

河北秀也監修 文化科学高等研究院出版局発行 菊判 129頁 2024年

    日比野政彦さんからの寄贈。
   日本の野鳥630種の内60%以上が渡り鳥であって、東アジアは世界でも渡り鳥の多い地域で、世界の渡り鳥の40%以上が経由しているとあります。大型の種、水鳥、猛禽類、ヒヨドリなどは日中に渡ることが多くて観察できますが、ほとんどが渡り鳥である小鳥は、日没後1時間頃から夜間に単独で、また鳴くことなくひっそりと飛んでいるそうです。1971年マガンが天然記念物に指定され狩猟が禁止となり、同じ時期に農業収穫が機械化されて収穫ロスや落ち籾が増加したため、今では20~30万羽が越冬しているようです。「ご飯を食べてマガンを守る」との合言葉があるのを知りました。シギ・チドリの渡りについても詳しく分析しています。世界の保護活動の内容も含めて、興味のある内容となっています。ぜひお手に取ってみてください。
   



「イカルチドリの私生活」

比企ワシタカ研究会著 まつやま書房発行 A4判 104頁 2024年

    日比野政彦さんからの寄贈。
   標識調査をとおして知己をいただいている内田博さんが、ライフワークの一つであるイカルチドリの生活史をまとめられました。2024年9月東大で開催された鳥学会で氏から手渡しで日比野にいただきましたが、私蔵するのでなくイカルチドリ研究の集大成として貴重な内容を広く知っていただくため野鳥図書館の蔵書にして利用していただければと思います。
   内田さんの第一印象は70歳を過ぎたその風貌のトレードマークのゴマ塩のヒゲでです。自信をもってライフワークに打ち込んで来られた物おじしない態度と気さくな性格のまま、文章の随所に内田さんの人となりが感じられ、読んで楽しい図書に仕上がっています。タイトルの「私生活」という言葉が表すように内田さんのシャイな性格も感じ取っていただければと思います。(日比野氏記)
   



2024/10/29

2024年11月~12月の探鳥会開催について

↓ 2024年11月~12月の探鳥会の詳細はこちらから

図書館だより2024年10月29日

【購入本】

「Strix 40号 野外鳥類学論文集 2024年」

日本野鳥の会編集・発行 B5判 166頁 2024年

「とりぱん 7」(西本悟郎さんから寄贈)

とりのなん子作 講談社出版 A5判 131頁 2009年

   原著論文5編
      ◎千葉県谷津干潟におけるシギ・チドリ類の個体数変動
      ◎エゾムシクイのさえずりの分類と録音再生実験で誘発されるソングタイプの変化
      ◎北海道におけるオオジュリンの繁殖期の分布
      ◎非営業期間の浜寺公園プールを利用する水鳥
      ◎北海道渡島半島西部の鳥類
    2.草原環境における繁殖期の鳥類相
   短報8編
      ◎福岡県と長崎県における音声記録に基づいたアムールムシクイPhylloscopus tenellipes観察記録の集約
      ◎東京都内区部の住宅街緑地におけるウグイスの繁殖事例
      ◎伯耆大山山麓におけるジョウビタキPhoenicurus auroreusの3回繁殖の記録
      ◎ノビタキのさえずり回数とさえずり個体数の日周変化~長野県の農耕地における一事例~
      ◎佐渡におけるヤイロチョウPitta nymphaの繁殖の可能性について
      ◎定着初期と思われる乗鞍岳高山帯のヒバリAlauda arvensisについて
      ◎甲州市菅田天神社のフクロウのペリット内容―市街地での1例
      ◎茨城県・湖沼川におけるツバメのねぐらに混じるコシアカツバメCecropis dauricaの観察記録
   


【寄贈本】

「羽根 識別マニュアル」

藤井 幹著 文一総合出版発行 B5判 223頁 2020年

   上田恵介先生からの寄贈。帯にある上田先生のお言葉を借ります。 「日本で見られる鳥の羽根をその科の代表種を選び、風切羽や尾羽だけでなく、小さな体羽の1枚1枚まで精密に撮影。圧巻はおそらく誰も目にしたことのない、さまざまな鳥の体羽の羽枝と小羽枝の顕微鏡写真!単なる識別マニュアルではなく、『鳥の羽根学』ともいうべき分野を切り開く好著」です。
   この本で会員の仲山さん所有の羽根がイカルの第3初列風切羽であることが判明しました!
   


2024/08/19