2024/08/19
図書館だより2024年8月19日
上田恵介著 東京化学同人発行 B6判 223頁 2023年
上田恵介先生からの寄贈です。
“鳥はなぜ集まる?”と聞かれて何と答えますか?“「烏合の衆」という言葉があるくらい、私たちの生活のなかで、鳥の群れは身近な存在です。”で始まる本書は、“群れ”という目線から鳥の様々な行動や特性を観察・解説していきます。「そりゃあ、エサのためでしょ?身を守るためでしょ?」と答えるあなた、確かにその側面もありますが、それだけでは一冊の本にはなりません。
本書はさらに、群れは利己性の産物?群れの中の不平等やだましあいといった観点から群れの本質に迫っていきます。素晴らしいのは、一つ一つの情報が、全てそれを支えるデータや研究成果で裏付けられていること。分かりやすくも正確・厳格。上田先生の近著ですので、是非手に取ってみてください。最後にもう一つ質問。“小鳥はノビタキの周りに集まる”のはなぜでしょう?
環境省自然環境局生物多様性センター発行 A4判 82頁 2023年
上田恵介先生からの寄贈です。
全国60か所の鳥類標識ステーションを中心にして、約450名のバンダーの協力を得ながら、2021年に行われた鳥類標識調査の実施状況および結果の概要。
NPO法人日本野鳥の会鳥取県支部編集 A4判 63頁 2024年
設立30年を迎えた鳥取県支部の記念誌です。
活動の歴史では自然保護活動や調査活動、委託調査などが記載されています。自然保護活動にはブッポウソウ、コアジサシの保護活動記録や野鳥撮影のマナー問題など興味深い項目が多々あります。
2024/06/21
図書館だより2024年6月21日
とりのなん子作 講談社出版 A5判 各130頁 2023年
とりのなん子作 講談社出版 A5判 131頁 2009年
会員リクエストにより購入。3巻まで当図書館にあり、続編の購入希望がありました。「とりぱん」は作者の実家や仕事場の庭にエサ台を作り、そこに飛来する野鳥を観察する作者の日常を4コマ漫画で描いた漫画作品です。最新巻2冊しか購入できなかったのですが、どの巻から読んでも楽しめます。因みにタイトルは、エサ台に置くのが主にパンであることからついたそうです。
事務所「900文学」の本棚に既刊と共に置いています。
環境省自然環境局生物多様性センター発行 A4判 162頁 2023年 上田恵介先生からの寄贈
2022年度の重要生態系監視地域モニタリング推進事業小島嶼(海鳥)調査として、30か所の調査サイトのうち7サイトにおいて海鳥の生息状況、生息を妨げる恐れのある環境要因等について調査した報告書。
「Bird Research Vol.19 December 2023」
小植田睦之編集・発行 特定非営利活動法人バードリサーチ寄贈 B5判 125頁 2023年
原著論文 近接して営巣する海鳥の干渉によるケイマフリの繁殖阻害;ジョウビタキとシジュウカラの営巣場所における巣からの視界の違い;第2回(1997‐2002)と第3回(2016‐2020)の間に見られるスズメの減少;深層学習を用いた鳴き声による鳥類の種判別システムの開発と今後の展望;沖縄島の亜熱帯照葉樹林におけるヤマガラの繁殖生態
短報 秋田県能代市におけるコウライクイナの本州初記録;湿地性猛禽類チュウヒの古巣から採集された昆虫類;伊豆諸島八丈小島におけるカラスバトの営巣状況;広島県におけるハヤブサの営巣数の変化と営巣環境;春秋の渡り期におけるムナグロの水田から芝草地への夕刻の移動
その他テクニカルリポート、調査データ2件掲載。
2024/04/26
図書館だより2024年4月26日
日本野鳥の会愛媛重信川河口鳥類調査研究グループ編 日本野鳥の会愛媛発行・寄贈 A4判 222頁 2023年
日本野鳥の会愛媛の会員有志による調査研究グループが1996年6月から2021年5月までの25年間にわたり、重信川河口を毎月1回以上の頻度で計372回実施した調査の結果をとりまとめたものです。
重信川河口は環境省によって「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」に選定されています。
小宮輝之監修 ポンプラボ編集(株)カンゼン出版 A5判 111頁 2023年
石井鶴三さんからの寄贈。メジロに絞って、四季折々を代表する花の蜜を吸っている写真が沢山。混群で水浴びするシーンや飛び交っている可愛い様子も載っています。
和名の由来である目の周りの環状の白色部のアイリングは、緻密に生えた白い羽毛だそうです。
小宮輝之氏は、40年間にわたり様々な動物の飼育にかかわり、2004年から2011年まで上野動物園園長、日本動物園水族館協会会長などを歴任した、動物写真家です。
田恵介先生から野鳥観察を特集した雑誌の寄贈を受けました。
「バードウォッチングのキホンとあそび方」と銘打ち、上田先生のインタビュー記事や野鳥地案内、観察の仕方、道具の選び方、また真木広造、嶋田忠など著名なカメラマンの野鳥写真も満載のまるごと野鳥特集号です。雑誌棚にありますのでご覧ください。