お知らせ

日本野鳥の会広島県支部からのお知らせを掲載しています。
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2021/06/23

図書館だより2021年6月23日

【購入本】
「学名の秘密 生き物はどのように名付けられるか」

スティーブン・B・ハード著 上京恵訳 原書房 A5判 281頁 2021年

    会員さんの「多くの人に手に取って読んで頂きたい」という推薦で購入しました。本書の原題は「ダーウィンのフジツボとデヴィッド・ボウイのクモ」。学名になんとデヴィッド・ボウイ。動植物の新種にはラテン語による学名が付けられますが、本書で主に取り上げられているのは「献名」。特定の人物の名前をラテン語風に組み込んだ学名です。新種の発見に関わった科学者、収集家が功績を称えられて名付けられることが多いようですが、関係のない芸能人やスポーツ選手(イチローも!)、政治家等も学名になっています。有名人が名付けられた理由も面白いのですが、献名には博物学に多大な貢献があったのに科学史では忘れ去られてしまった女性や標本収集に欠かせなかった名もなき協力者達も登場し、どのように命名されるのかという視点だけでなく、科学史の観点からも学べる本です。学名の命名権は今や販売もされ、これには賛否両論あるようです。マージョリー・コートニー=ラティマーとメイベル・アレクサンダーのエピソードは特に興味深く読みました。若干長編ですが是非手に取ってみてください!

【寄贈本】
「BINOS 日本野鳥の会神奈川支部研究年報第27集」

神奈川支部編集 発行 寄贈 A4判 135頁 2020年

   論文:神奈川県秦野市におけるリュウキュウサンショウクイの造巣から巣立ちまでの観察。麻布大学キャンパス内の植栽樹への鳥類による種子散布。
    観察記録:マミジロキビタキ、ミサゴ、オオタカ幼鳥、ツバメチドリ、オオセッカ、ヤマドリ、他。    調査記録、保護記録も掲載。


「ホシザキグリーン財団研究報告 第24号」

(公財)ホシザキグリーン財団編集 発行 寄贈 A4判 315頁 2021年

    鳥関係としては、「島根県内におけるカモ科鳥類のカウント結果報告」が掲載。


「とりのはなし」

川崎康弘文章・写真 川崎里美イラスト クナウマガジン社 A5判 151頁 2020年

    2020年8月号の野鳥誌にオホーツク支部長の川崎康弘氏の本の紹介あり、取り寄せました。2007年6月9日浜小清水の日本野鳥の会協定旅館で、関東方面の会員の方に、明日早朝、小清水原生花園で探鳥会とのこと、鳥見がてら、オホーツク海からの風に吹かれ、始まったばかりの探鳥会。我がスコープに入れた小鳥の名前を隣の一番若い青年に聞くと、「シマセンニュウ」この方が日本一若い支部長の川崎さんでした。10歳から鳥見、筋金入りです。鳥雑誌の企画で1年間、全国で380種!!! 2008年3月末「柳生会長と北海道の自然を楽しむ旅」で北海道各地の支部の協力、特に川崎さん夫妻には、阿寒・川湯・濤沸湖・網走など私たち4人の図書館部員で参加し非常にお世話になりました。そのころからお住まいの周囲の緑化に努められたこと、本に詳しい。活動の様子や、すてきなイラスト、私だけ見るのはもったいないので、皆さんどうぞ。(石川記)