お知らせ

日本野鳥の会広島県支部からのお知らせを掲載しています。
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2021/08/24

図書館だより2021年8月24日

図書館だより2021年8月24日
【購入本】
「Strix 37号 野外鳥類学論文集 2021年」

日本野鳥の会編集・発行 B5判 156頁

   原著論文4編
   ◎冬季の北海道道央地域におけるシマエナガの行動と気温の関係
   ◎大隅諸島竹島における鳥類の生息状況と外来種イエネコによる捕食状況
   ◎北海道におけるマガモとカルガモの繁殖期の分布
   ◎大阪府南東部におけるサシバの生息状況の変化:40年後の再調査で明らかになった減少

   短報12編
   ◎大垣市(岐阜県)におけるツバメの繁殖状況の変化
   ◎コシアカツバメの小笠原諸島における観察記録
   ◎ホオアカEmberiza fucataの擬傷行動の観察記録
   ◎和歌山県中部におけるヒクイナPorzana fuscaの周年の個体数変動
   ◎石川県におけるハイタカAccipiter nisusの繫殖初記録
   ◎ウグイスによる小魚の採食
   ◎北海道天売島におけるチャバラアカゲラDendrocopos hyperythrusの観察記録
   ◎多摩川におけるボナパルトカモメの観察記録
   ◎関東地方におけるメジロガモの夏の観察記録
   ◎2019-2020の冬に宍道湖に渡来したトモエガモの大群について
   ◎ヨタカによる営巣地の再利用
   ◎福島県におけるセグロカッコウの初記録



「にっぽんのカワセミ」

矢野亮監修 ポンプラボ編集(株)カンゼン A5判 111頁 2021年

   会員さんのリクエストにより購入。「カワセミの魅力、満開!」の帯の通り、一冊丸ごとカワセミの“魅力”を伝えてくれます。幸せの青い鳥にもたとえられることのあるカワセミは日本で最も人気の高い野鳥と言ってもいいのではないでしょうか。その分、カワセミを扱う書籍は数々ありますが、本書はその美しさの紹介にとどまらず、宮沢賢治の「やまなし」に始まり、古事記までさかのぼるカワセミの名前の由来や絵画、短歌、俳句でどのようにカワセミが扱われてきたかなど、カワセミと日本人の関わりについても記述されています。
   また、国立科学博物館付属自然教育園での30年にわたる科学的な繁殖の観察記録など、カワセミの生態もこれまでになく詳しく具体的に知ることができます。約100年前に日本で初めて写真に収められた野鳥はカワセミだった、と言った雑学も含め、様々な見方から「カワセミ」を学べます。「カワセミなんて見慣れてる」と思われている皆さんにこそ読んでいただきたい書籍です。