小宮輝之監修 株式会社カンゼン発行 A5判 109頁 2022年
会員リクエストによる購入。世界に8属43種のスズメがいる中、日本にいるのはスズメとニュウナイスズメの2種。留鳥のスズメは「古事記」にも登場し正倉院にはスズメにまつわる宝物もあるそうです。
雑食性で、イネ科などの種子や実に加えて繁殖期は昆虫を捕食し子育てではイモムシなども雛に与えるとのこと。砂浴びと水浴びを両方こなす珍しいほどの綺麗好きの一面もあります。
一方、漂鳥のニュウナイスズメは年平均気温が10℃以下の地域に限られ、スズメに比べて人への警戒心も強いとか。ほかに、世界一生息域が広くスズメより体格に勝り気性も荒いというイエスズメも登場します。
なお、この本には「スズメ写真家」の中野さとる氏による数多くの写真が載っていて「舌切り雀」ならぬ「舌出し雀」の姿も楽しめます。
ひろしま自然の会編集・発行 A4判 62頁 2022年
呉市を拠点にした「ひろしま自然の会」。その活動は広島県とその周辺の自然環境及び生物の調査研究、観察会、談話会、講演会、研究発表会の企画、実施など広範囲に渡ります。
今回資料交換として毎年発行される機関紙「げいなんの自然」の寄贈を受けることになりました。
生物全般、植物の報文も写真付きで掲載されています。
比婆科学教育振興会編集・発行 B5版 42頁 2022年
野鳥関係分 短報
トモエガモを観察(2月島根県美郷町で2万羽以上の群れの観察記録)
オオワシを観察(三次市三良坂町と吉舎町、庄原市総領町一帯を占める灰塚ダム湖における観察記録)
ヒシクイを観察(三次市下志和における観察記録) 全て漆谷光名氏による報告