日本野鳥の会編集・発行 B5判 223頁
原著論文5編
◎木曽谷のクマタカ―23年間の観察
◎和歌山県の河川中流域に生息するイソヒヨドリの食性
◎玉川上水の杉並区に敷設された大型道路が鳥類群集に与えた影響
◎北海道におけるノビタキの繁殖期の分布
◎北海道渡島半島西部の鳥類1.落葉広葉樹林における繁殖期の鳥類相;短報12編
◎宮城県におけるクロサギの繁殖初記録
◎九州地方におけるコムシクイの渡り時期
◎東京都におけるクマタカの繁殖成功率
◎宍道湖に渡来したトモエガモ個体群の採餌場所と糞分析
◎宮城県におけるヤドリギツグミの初確認
◎徳島県におけるオオムシクイの秋期の渡り
◎滋賀県立大学キャンパスのおける造成直後の2003年から2014年にかけての鳥類相の変化
◎秋に九州西部を南下するサシバ
◎青森県八戸市弁天島におけるウミネコの繫殖状況と今後の保護
◎カンムリウミスズメ繫殖地としての伊豆諸島恩馳島の重要性
◎鳥取県におけるオオチドリの初記録
◎日本におけるコシジロイソヒヨドリの写真を伴う3例目の記録で雌の初記録となる観察
中西悟堂企画 原色野鳥ガイド研究会出版 A4判 160頁 2022年 会員大西順子さんからの寄贈
日本野鳥の会創設者として有名な中西悟堂氏が、戦前(1938年中西悟堂)出版した『野鳥ガイド 上巻・陸鳥編』に続き、戦後には『原色野鳥ガイド』の出版を企画していました。鳥類画家 小林重三(しげかず)氏に依頼し描かれた図鑑は、残念ながら未刊となりました。戦争前後の複雑な時代背景の中で、長きにわたり専門家や遺族に引き継がれてきた原画集や解説集がすべてまとめられて、2022年9月30日やっと出版に至ったのです。
写真による図鑑の多い現在ですが、双眼鏡で十分観察されて描かれた細やかな「単式線画」及び「水彩画」の表情は、生き生きとしていて、更に感情も伝わってくるような姿です。
参考: 中西 悟堂 (1895~1983) 明治28~昭和59 (89歳)
小林 重三 (1887~1975) 明治20~昭和50 (88歳)
下村 兼史 (1903~1967) 明治36~昭和42 (64歳)
小谷 ハル (1943~現在)中西悟堂の長女 (この項大西記)