小宮輝之監修(株)カンゼン発行 A5判 160頁 2025年
もしろふしぎ鳥類学の世界」シリーズの最新刊です。
鳥類の分類というと、ハヤブサのなかまが「ワシ・タカ目」から独立して「ハヤブサ目」に分類され、大きな話題になりました。ハヤブサは、むしろオウム・インコに近いことが最近の研究でわかったためです。
この本では、恐竜から現代の鳥類に至るまでの進化の歴史や、全世界の鳥類の分類について、最新の情報がわかりやすく説明されています。
また、豊富なカラー写真を見ているだけでも楽しい本です。文字が大きめで、漢字にふりがながつけてあるのもうれしい。(アビ目の項目で『かつて瀬戸内海でおこなわれたアビ漁は、オオハムが潜水して…』とあるのはご愛敬?)
小宮輝之監修(株)カンゼン発行 A5判 141頁 2025年
同一出版社のシリーズ物が続きますが、「知っているようで知らない鳥たち」を勉強するのにうってつけで、時期的にも適った1冊です。
カモ科には現在53属174種が属すると言われており、本書にはこれまでに日本で観察記録のあった19属49種が紹介されています。渡りなどの生態から食性、形態、色彩などが鮮明な写真と共に解説されています。
中でも嘴のドアップ写真や探鳥会でも話題になるマルガモなどの交雑種の写真も大変興味深いです。図鑑としてだけでなく読み物としても楽しめます。
ALULA編集室編集・発行 B5判 42頁 2025年
日比野政彦氏寄贈。
260号で紹介した標識調査研究報告書ALULAの秋号です。7報が掲載され、日比野さんは「広島市内ヨシ原の標識調査」を執筆されています。